スラスラ英語を「書く・話す」には英語的思考法を身に付ける
英語をスラスラ書いたり話したりアウトプットしたいけど、ついつい日本語から英語へ訳そうとしてうまくいかない・・・そんなことありませんか?
日本語と英語では、物事を考える順序が違うため、それは、当然なのです。
日本語で考えたことは、日本人の思考回路で日本語の順序で文章化されています。一方で、英語の文章は、欧米人の思考回路で英語の順序に従って構成された出力結果なのです。よって、根本の思考が違うにもかかわらず、その思考のまま別の言語に直そうとするのは、当然ながら無理があり、至難の業なのです。
英語の思考は日本語とは違うという事実を踏まえて、日本語と英語での物事を考える順序が違いを理解しましょう。
英語的思考で自分の考えをアウトプットする
日本語から英語を組み立てるのは、思考の違いから無理があります。
なので、初めから英語的な思考法で自分の考えをアウトプットすることを普段から心がけて訓練すると、英語力も自然とUPします。
英文を作るとか、人に何かを話すとか、何か頭の中で思考をまとめて自分の考えをアウトプットするたいときに、英語的な思考法でこれを行うには、まず2つのことをクリアにするだけです。
一番伝えたいことはなにか。
要するにテーマです。メールであれば一体何のためにメールをしているのか。例えば質問をしようとしているなら、状況説明よりもまず、何についての質問かを考えます。
なぜ、それを言いたいのか。
テーマを伝えたら、なぜその話題に言及するのか、その理由や状況を説明します。
それ以外のことは、どんどんと補足として後に付け加えていきます。
具体的に英語の文章構成を見て確認しましょう。
《YouCanSpeak》まるで日本語を話すように、英語を話している。
英語文化での物事のとらえ方順序
英語圏の人々が物事を考えるときのとらえ方の順序は、英語の文章構成に現れています。英語の文章構成はこのようになっています。
1)誰が(主語)
2)どうするのか(動詞)
3)何を(目的語)
4)補足(いつ/どこで/なぜ/だれと/どんなふうに…:副詞)
つまり1)と2)がまず重要。「結論から先に!」です。たとえば、
「私は、昨日の放課後、六時まで友人とテニスをしました」という文章は英語では、
I played tennis with my friends after school yesterday until 6 o’clock.
となります。英語では、主語からあとの順序が下のようになります。
1)誰が(主語)=I
2)どうするのか(動詞)=played
3)何を(目的語)=tennis
4)補足(いつ/どこで/なぜ/だれと/どんなふうに…:副詞)=with my friends, after school, yesterday, until 6 o’clock
では、次に日本語の文の構成に戻りましょう。同じように語順で並べると、どのような順序になるでしょうか?
日本語は結論が最後(だから「結論」という)
逆に日本語では結論は結び、つまり一番最後に来ます。だから「結論」と呼ぶのでしょう。
先ほどの文章は日本語では以下が標準です。
「私は、昨日の放課後、六時まで友人とテニスをしました」
同じように要素に分けて並べ替えてみると、語順は、下記のようになっています。
1)誰が(主語)=私は
4)補足(いつ/どこで/なぜ/だれと/どんなふうに…:副詞)=昨日、放課後に、六時まで、友人と、
3)何を(目的語)=テニスを
2)どうするのか(動詞)=しました
日本語だと、3)に行きつくまでトピックがわかりません。そして最後でやっと結論です。ここで、テニスを「しました」とくるのか「しなかった」とくるのか、はたまた「したかったけどできなかった」となるのか、日本語は最後まで聞かないと結論がわからないのです。
英語の思考法は、「テニスをしました」という結論を最初に提示します。その結論を相手に渡しておいて、その結論に関する補足を後から継ぎ足していくのです。
英語では「誰/何が(主語)、どうした(動詞)」の順序で話すので、日本語の順序で分を組み立てて、そこから英語に訳そうとしても時間がかかったり、うまくいかなかったりするわけです。
英語的に「誰/何が、どうした」かをまず考える訓練を
英語はいつも「誰/何が(主語)、どうした(動詞)」の順序です。まずその順序でものごと考える練習を普段からしておくといいと思います。
「私、やったのよ、テニス。 きのう、友達と放課後に。六時までよ!」
日本語はこの順序で話すのはちょっとへんですが、頭でそのように考える訓練をするといいと思います。
では私、そろそろ終わります、今日の投稿。また明日。
(その前にまとめ)
まとめ
1.スラスラ英語を「書く・話す」には「英語的思考法」を身に付けよう
2.英語的思考で自分の考えをアウトプットする
3.英語文化での物事のとらえ方順序
4.日本語は結論が最後(だから「結論」という)
5.英語的に「誰/何が、どうした」かをまず考える訓練を