「英語の勉強」は何から始めるべきか?3ステップで見極める
英語の勉強……
いつか始めようとずっと思っているのに、まだ始められていない?
そうですよね。「英語」と言っても勉強することがいっぱいあり過ぎて、何から始めていいかわからないですよね。
英会話を始めようとすると、やっぱ基礎として文法からやるべきかな?なんて思うし、英作文を書こうとすると、ボキャブラリーの無さに愕然とする。楽しそうなクイズの本を買っても、結局半分も読まないうちに飽きちゃう。
誰もが一度は経験していると思います。
そんなあなたが、今度こそ英語を始められるよう、そして継続できるよう、英語の学習でまず何から始めるとよいのかを3つのステップで考えましょう。
ステップ1:勉強する理由や目的を見極める
ステップ2:自分に向いている学習スタイルを知る
ステップ3:得意と苦手をクリアにする
それでは、それぞれのステップを確認していきましょう。
ステップ1:英語を勉強する「理由」や「目的」を見極める
まず、何のために英語を勉強したいのか、自分自身ときちんと向き合って、よく考えてみてください。
例えば、「留学したいから」と思っている方。
いつか留学したいなあ……と漠然と考えているなら、なぜ留学したいのかをまず自分に問いかけてください。
英検やTOEIC受験のためなら、なぜ受験しようと思うのか、それを考えてください。英語を学びたい具体的な理由はいろいろあるはずです。
ざっと理由を10個あげてみました。当てはまるもの、近いものがあるはずです。
- 英語の成績を上げたいから?
- 留学経験や資格が就活に有利だから?
- 英語関連の仕事に就きたいから?
- 将来のキャリアアップのため?
- 英会話ができれば旅行などで役立つから?
- ネイティブのように話せるとかっこいいから?
- 外国人の友達や恋人を作りたいから?
- 海外生活などで自分の視野を広げるため?
- 自分の能力を高めたいから?
- とにかく今の自分を変えたい?
さて、あなたが英語を学習したい理由はどれでしたか?
1~4に当てはまる人は「●結果重視型」
5~7に当てはまる人は「♥社交重視型」
8~10に当てはまる人は「◆自己啓発型」
私はコレにもこっちにも当てはまるなあ…ってなり、一つの型にきっちり納まらないとは思いますが、一番当てはまる部分はどれかを考えてみましょう。
それぞれのタイプに向いている学習方法は以下です。
●結果重視型
- 英語の成績を上げたいから?
- 留学経験や資格が就活に有利だから?
- 英語関連の仕事に就きたいから?
- 将来のキャリアアップのため?
こういった目標を掲げる人は、冷静で現実的です。英語学習の始め方というアドバイスがそもそも要らない人もいるかもしれません。
しかし、そうは思っていてもなかなかな…という人には、以下の学習の進め方をお勧めします。
1.英語学習の目標を数値化する
結果重視型にとっては、結果が数値に見えることが大切です。
単に「英語がんばりました」とは履歴書に書けません。英検が何級か、とかTOEICが何点なのか、具体的に書いてアピールしたいところですよね。
そこで、TOEFLなら目標点数を、英検なら何級を目指すのか、はっきりと目標を掲げ、できたら公言してしまいましょう。SNSで発表するもよし、家族や友人に宣言するもよし。公言することで、後へは引けない状況を自らつくってしまいましょう。
そして「有言実行」する!
ビジネス英語を勉強したいなら、一般的にはTOEICでいいと思います。しかし、きちんとビジネス英語に特化したいと考えるなら、国内のビジネス英語の検定や国際的な検定試験のトライするのもひとつです。
英会話の検定もあります。なので、他者への説得力を持たせるため、もしくは客観的な判断で自分に自信をつけるため、こういった検定を目標にしてトライしてみてもいいかもしれません。
英語関連の資格はたくさんあります。キャリアアップや趣味を極めるといった目標を明確にして、それにそった資格を選ぶと楽しく長続きさせられると思います。
2. 期限を設定する
目標を数値化したら、それを達成する期限を設定しましょう。そして、目標の公言とともに期限も一緒に公言しちゃいましょう。
TOEFLなら〇か月後に〇点とる!
英検なら、〇年〇月の試験での合格を目指す!
という風に具体的にかがげましょう。目標と期限を定めたら、次のステップは自分に向いているスタイルを見つけましょう。
♥社交重視型
- 英会話ができれば旅行などで役立つから?
- ネイティブのように話せるとかっこいいから?
- 外国人の友達や恋人を作りたいから?
社交重視型は、普段の生活の中に英語を取り入れることで、生活に彩り加えたり活力を注入したりしたいタイプです。
1.英会話学習が絶対おススメ
このタイプの方は、英会話力を上げることが一番大事です。なので、まずは英会話を学習することを基本的にお勧めします。
聞き流すタイプで会話力を上げる教材での学習より、生きた相手との対面の会話学習が絶対におすすめです。
英会話スクールでも、個人レッスンでも、オンライン英会話でもよいので、リアルタイムで生きた相手と生きた会話して会話力を伸ばしましょう。
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2.表現力を鍛える
英会話の学習を始めてみると、自分の英語力に不足しているものがおのずとわかってきます。英会話の相手にそういった指摘をフィードバックしてもらえたらラッキーです。そこを次に学習しましょう
たとえば、多くの人は上手く言いたいことを表現できないなと感じると思います。そんな時は、フレーズやボキャブラリーの学習を追加し、学習したことを次の会話レッスンで使ってみましょう。
積極的に自分から話題を振れるようになると、上達はスピードアップし、ますます楽しくなります。そうなると、レッスンの価値はぐんと上がりますよ。
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自分のペースで着実に英語をレベルアップ
◆自己啓発型
- 海外生活などで自分の視野を広げるため?
- 自分の能力を高めたいから?
- とにかく今の自分を変えたい?
こういった思考を持っている人は、自己啓発型で、常にステップアップを考えている意識の高い人です。ステップアップを確実なものにするため、以下の学習方法をお勧めします。
このタイプの方は、目標が漠然としがちです。英語学習の目標をより明確に定めることが大切ですので、次の2つのステップで目標を絞り込んで、見極めた苦手分野を克服するためにより効率的な学習を進めましょう。
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ステップ2:自分に向いている学習スタイルを知る
このステップは自分が勉強するにあたり、向いているスタイルとそうでないやり方を判断するステップです。
では質問します。「Yes」か「No」で答えてください。
大人数でワイワイ楽しむのが好き。発言することが好き他の人の成果や上達ぶりは刺激になる
- 大人数でワイワイ楽しむのが好き
- 発言することが好き
- 他の人の成果や上達ぶりは刺激になる
- すぐに結果が出なくても気にしない
- 自分は結構目立ちたがりかもしれない
- 1人でいるとちょっとさみしい
- 発言や指摘は積極的にするほうだ
- 他人の成功は自分には関係ない
- 周りに合わせることがうまい
- 人から自分がどう思われているかはあまり気にしない
Yesの数はいくつでしたか?
YESが0~3個:コツコツ一人で取組む派
YESが4~6個:器用なオールマイティ派
YESが7~10個:超アウトゴーイング派
■YESが0~3個:コツコツ一人で取組む派
このタイプには、シャイで人と話すことが苦手な人が多いです。
参考書や問題集を購入して、コツコツ自分のペースで学習するのが案外向いているかもしれませんしかし、学習の確認など、客観的なフィードバックも必要なので、同じような学習仲間をTwitterなどのSNSで探して、お互いの成果を確認しながら学習を進めるのもいいと思います。
英会話のグループレッスンなどの大人数での学習は、おそらく向いていません。もしかしたら、1対1の個人レッスンでの会話学習も苦手な人がいるかもしれませんね。
とはいえ、英会話をするなら、相手は(多分)人間なので、できればオンライン英会話などで気長に気の合う先生を探すのがいいかもしれません。
あと、一人で学習するときにとても有効なのが、映画を観ることです。多くのメジャーな映画はセリフやをゲットすることが意外と簡単です。台本が丸ごと手に入る場合も多いです。
セリフをしっかりチェックしながら、自分が好きな映画や海外ドラマを繰り返し見ると、自然な英語表現やネイティブのリズム感覚や抑揚が身に付きます。
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■YESが4~6個:器用なオールマイティ派
人づきあいが上手で、一人でもグループでも器用にオールマイティに取り組めるあなた。純粋に一番勉強したいジャンルを決めて、突き進むべしです。
できれば、普段は自分でコツコツ学習しておき、グループ学習などに参加した時にその成果を仲間に発表する機会を作るなどするとよいです。そこで得たフィードバックをまた次の学習に生かすことができ、どんどん実力が上がりますので、それを実感することができるでしょう。
一人で学習するなら、必ず自分の学習の成果を客観的に見ることが大切です。常に改善の余地がないか、変えるべき点はないかを確認しましょう。
映画好きなら、映画のセリフで学習するもよし、音楽が好きなら、英語の歌詞をオリジナルに忠実に歌えるように練習するのも楽しい学習方法です。
子供向けの英語の本を読んでみたり、好きな漫画の英語版に挑戦してみるなど、自分の興味のあることを学習につなげる工夫ができれば、長続きします。
YESが7~10個:超アウトゴーイング派
もちろん一人でも学習できますが、わいわい仲間と過ごすことが楽しいアウトゴーイングな性格なら、一緒に学習できる仲間がいると刺激になっていいと思います。
英会話なら断然グループレッスンがいいですが、気の合う先生とのマンツーマンのレッスンもあなたなら楽しくできるので、英会話の上達も早いかもしれません。
ただ、楽しいことにばかり脱線してしまいそうになる人は、自分に厳しくメリハリをつけて学習しましょう。学習は一人で行って、成果を評価しあう仲間を持つことがいいでしょう。
SNSなどで学習成果を発信してフィードバックを得たり、学習仲間との情報交換をすることも楽しめるので、有益に活用できるでしょう。
また、何か得意な分野があれば、誰かに教えてあげるのもいいかもしれません。人に教えることは自分にとっても学習に必ずなります。
では、最後のステップで、得意と苦手をクリアにして、より効率的な学習を進める準備をしましょう。
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ステップ3:得意と苦手をクリアにする
英語の学習といっても、学習する分野は、たくさんあります。ざっと上げるとこんな感じでしょうか?
- 英文法
- 英作文/単語/リスニング
- 英会話/スピーキング/発音
ここからさらに細分化すると、まだまだ無限にありますが、それぞれについて得意か不得意かを考えてみてください。
苦手な分野に取り組むか、得意分野に集中するかは、基本的に、ステップ1で判定したあなたの型により、アプローチが変わると思います。
「●結果重視型」は結果を求めるので、やはり苦手分野の克服が重要です。そのうえで、苦手分野の勉強の合間に得意分野でリフレッシュする方法が良いでしょう。
「♥社交重視型」は、楽しいことが優先された方がモチベーションが上がるなずですので、徳分野を遠慮なくどんどん攻めましょう。そのうえで、もっとこうしたいという欲が出てきたら、苦手の克服に取り組むとやりがいを感じられます。
「◆自己啓発型」は、ステップ1でも解説した通り、目的の明確化さえできれば、やるべきことを自分で理解できますので、得意不得意にかかわらず、自分で取り組むべきと考える分野の知識や理解度を充実させるとよいでしょう。
では、各分野について、学習のヒントやポイントを解説します。
1.英文法:英語学習の基礎、つまり必須
英文法は苦手という人が多いのではないでしょうか?しかし英語を「しっかりと」学習するにあたり、文法は避けて通れないと思ってください。
文法なんて知らなくても英語は話せる!と力説する人もいるかもしれません。ネイティブ環境(つまり英語圏に住んでいる)にいる場合、文法を学習しなくても話せるようになりますが、日本で英語を学習する非ネイティブに関しては残念ながら違います。
確かに、ネイティブスピーカーが文法を熟知しているかといえばそうではないかもしれません。しかし、それは文法を解説できないだけです。本当は、言語を学ぶ過程で文法を自然と身に付けているので、英文法にのっとって英語を話しています。もっと言えば、やっと話し始めた小さな子供ですら、文法にのっとった英語を話しているのす。
そうでなければ言語は通じません。どんな言語も、その言語の文法という共通のルールに従って話すから通じるのです。
人は、習得します。ですので、私たち日本語ネイティブも、自然と日本語の文法を習得してそれにのっとって話しているから会話が成り立っているのです。
すでに「英文法を理解している人」でない限り、文法の学習は避けて通れないと考えたほうが良いです。
2.英作文/単語/リスニング
英作文も単語やフレーズの学習も、コツコツ一人で勉強できる分野です。ステップ2で、コツコツ一人で取組む派と判定された人はこういった勉強が得意です。
「●結果重視型」の人は、自分のレベルに合った英作文や単語の教材を一冊手に入れて取り組むとよいです。身の周りにある日本語、新聞記事や歌の歌詞などを英訳する練習なども悪くはないですが、解説や正解を確認して、常に修正しながら学習を進められないので、この型の人にはちょっと不向きです。がっつり勉強したい人は、どんどん教材のレベルをアップして進めましょう。
「♥社交重視型」も英作文や単語に取り組むなら市販の教材が向いています。身の回りにある日本語を勝手に訳す…というのも、安上がりでいい方法ではあるのですが、自己流に走りがちにならないよう、きちんと解説や表現が学べる教材の方が効率が良いと思います。内容が楽しいものを選ぶとよいでしょう。
「◆自己啓発型」は、ドリル教材の利用もいいですが、興味のある分野のエッセイを英語に直してみたり、好きな歌の歌詞を英語に直してみるなども、意外と効果的な学習法になると思います。この型の人は、表現に困ったときは、きちんと多方向から調べると、きちんと身に付くと思います。英作文の勉強を通して出てきた単語をまとめるなどするとよいでしょう。
3.英会話/スピーキング/発音
英会話とスピーキングは、言うまでもなく「♥社交重視型」や超アウトゴーイング派が楽しく取り組める分野です。
英会話検定を目指していたり、英検などトーク力を求められるものに取り組もうとしている「●結果重視型」の人や、英語で仕事を場r張りしたいと考えている「◆自己啓発型」の人はもちろん英会話の勉強は外せません。
たとえ、コツコツ一人で取組む派であっても英会話学習にチャレンジしましょう。TOEFLや英検で面接がある級に挑戦する人は、度胸が絶対に必要になりますので、人前で自分の意見や思いを述べる練習に日常から取り組み、経験を積んでおくべきです。
なお、発音は、独学で習得するのは非常に難しいですが、不可能ではありません。ただし、限界はどうしてもあると思います。
教材はネット上でたくさん手に入ります。自分の発音を録音して客観的に聞いてみてましょう。シャドーイングやフォニックスを取り入れると発音は格段に上達します。
シャドーイングやフォニックスについては、それぞれ別の記事で詳しくご紹介します。