オンライン大学講座Courseraとは?
Courseraは、2012年にスタンフォード大学が開始したオンラインの大学コース提供サイトです。
このサイトに登録すると、自宅にいながら、アメリカのみならず世界中の大学や大企業のコースが受講でします。
しかもコロナの影響もあり、非常に多くのコースが無料で提供されているのです。無料で自宅留学が可能となるこのサイトに登録して、ぜひ名門大学の一流の授業を受講してみましょう。
まずは、どのような講義が受けられるのか具体的に見ていきましょう。
Courseraで受講できる講義は?
Courseraでは、多種多様のコースが用意されています。公式ウェブサイトによると、51か国、200以上の大学や研究機関が、4,300近いコースを提供しているそうです。検索すると受けたい授業が、迷うほど見つかると思います。
コースの種類や科目は、もう何でもある……という感じですが、オンラインの講義なので、やはり実技が重要性を帯びる分野は厳しいかもしれません。しかし、探してみると案外希望に近いコースが見つかるかもしれません。
逆に、プログラミングやコンピューターサイエンス、ビジネス系は充実している印象を受けました。ビデオ講義や教材でPC上での授業が可能で、クリックで回答可能なテストで判定が可能な科目に限られているわけです。
有料だと思いますが、最近はGoogleが5Gの技術に特化したコースをたくさん準備しているようです。ARやVR、AIによる機械学習など、第一線の企業の本格的なコースが受講できるのは魅力的です。
今回は、無料のコースで登録方法を説明します。下の画像は、「free courses」で検索して出てきた無料コースの一部です。
検索結果は、1ページ10コースで、100ページ表示されました。なので、少なくとも1000以上の無料コースがあるということです。あまりに膨大なので、興味のあるコースや分野で絞り込んで検索するとよいです。
受講するコースの選び方
実際に私がコースを選んだ手順をご紹介します。
「free courses」で検索して出てきた無料コースの中から、自分の興味に沿って、以下の3つの無料コースに絞り込みました。
- ペンシルバニア大学 English for Business and Entrepreneurship(ビジネスと起業家精神のための英語)
- エジンバラ大学 Animal Behavior and Welfare(動物行動学と福祉)
- エール大学 Introduction to Negotiation: A Strategic Playbook for Becoming a Principled and Persuasive Negotiator(長いけど要するに交渉術のコース)
Introductionなどのいくつかの講義ビデオは登録する前にも見ることができますので、講義の内容や講師についてしっかり確認することができます。また受講者の評価やレビューも参考になります。私は、以下の基準で絞り込みました。
- 講義内容詳細(希望する内容か、英語レベルが合っているか)
- ビデオ教材の印象(魅力を感じるか、英語レベルが合っているか)
- 講師の英語の聞き取りやすさ(訛りの有無、声のトーン)
- 講義の展開(ビデオ、教材、テストの量と割合、スケジュール)
- 受講者レビュー(★の数、レビュー投稿内容)
講義ビデオを試聴したところ、エジンバラ大学はイギリスの大学なので、当たり前ですが、講師がイギリス英語でした。アメリカ耳の自分が最初にトライするにはちょっとつらいかもと感じました。
少しでも引っかかるところがあると長続きしない可能性があるので、吟味しました。
エール大学の講義は、アニメーション動画が多用されていて、とても面白そうで興味を惹かれました。しかし、受講者のレビューに「数学的で思ったより難しかった」という趣旨のコメントが多かったので、非理数系の私には厳しいかもと考え、これも判断し断念しました。
一方、ペンシルバニア大学のEnglish for Business and Entrepreneurshipというコースは、英語を母語としない人を対象としているということがわかりました。最初にトライするには最適と思い、このコースの受講を試しに進めてみることに決定しました。
Courseraで「自宅留学」の始め方
というわけで、ペンシルバニア大学のEnglish for Business and Entrepreneurshipというコースに実際に登録をして、受講を開始してみました。
■手順1:Courseraにアカウントを作る
まずは、Courseraにアカウントを作ります。公式ウェブサイトから「参加は無料」という白いボタン、または右上の青いボタンをクリックします。
姓名は何でもOK。ただし本名でない場合、最終的に本名の登録が必要です。これは、有料のコースの支払いに関連することや修了証を本名で発行できるようにするためで、普段の受講はすべて登録したアカウント名で進みます。。
あとは下のような経歴フォームに入力するだけでOKです。このフォームはスキップすることもできます。
■手順2:受講するコースを登録する
アカウント登録が終わったら、今度はコースを選んで進み、そのコースのページでコース自体の登録を行います。
コース登録の、最初のページはこのような感じです。登録のボタンをクリックして進みますが、無料コースを登録する場合は、必ずコース名のすぐ上に黄色の楕円があり「Free」と書かれていることを確認しましょう。
登録のボタンをクリックすると、有料コースか無料のままでいいのかを尋ねられます。
有料だと修了証が出て5,264円ってことですね。有料でも相当安い気がしますが、明確に修了証がもらえる有料コースで進みたい場合を除き、無料のまま進んでOKです。
これでコース登録も登録は終了です。
最初に説明した通り、コース名の上に黄色の楕円がありFreeと書かれている場合は、アップグレードしない限りお金はかかりません。
■手順3:コースの詳細を再確認する
コ―スのページを開くと、上図のような概要の中身を見ることができます。
左のカラムの中をクリックすると各週のスケジュールを講義の予定なども見ることができます。
もちろんコース概要(Overview)も読めますし、講師の先生のプロフィールや挨拶文を読むこともできます。
下図によると、このコース全体の所要時間が「5weeks of study 2-4 hours/week」、週2から4時間で5週間かかるということです。
つまり、ぎゅっと集中して取り組めばもっと早く修了できますし、逆にもっと時間がかかっても大丈夫ということです。
各ビデオの視聴時間や教材の所要時間も明記してあるので、「あ、次のビデオはたったの5分だから、今観てしまおう」とか、「次は読み物で所要時間20分か…次にしよう」という風に、先のプランも立てながら進めます。
また、コース終了までにあと何時間学習が必要かなどの目安もありますので、ある意味、普通の授業を対面で受けているよりも計画が立てやすいです。
■手順4:コースを受講し始める
実際にコースを受講し始めて、最初のビデオ教材を試聴すると、上図のような画面が展開します。
ピンクがビデオ画面です。たまたま文字になっていますが、講師の先生が話している姿が主に映っています。
ビデオ画面の下が、トークのスクリプトです。薄い緑にハイライトされている部分がその時点て展開されているトーク部分です。トークが進むとハイライトも自動的に進みます。
画面上で濃いブルーになっているところは、私が任意でクリックしたセンテンスです。これをクリックで右側のクリープボードにコピペすることが可能です。ノートをとる手間がいらないということです。
もちろん、随時にビデオを止めたり、戻したり、進めたりは自由自在です。
■手順5:クイズやテストを受けてみる
最初のテストは、スクリーンショットを取れていないのですが、通常の4択で、自分が正解だと思う答えのボタンをクリックし、最後に提出。瞬時にテストの結果が返ってきました。
下図は、講義内で頻繁に出てくる専門用語のチェック用フラッシュカードです。
間違うと以下のようなコメント出ました。
下図のようなふざけたコメントも・・・
このようなフラッシュカードがすべての講義に出てくるとは燃えませんが、それぞれのコースが受講者のために趣向を凝らしていることが垣間見れたと思います。
こういった感じの講義で無料なのは、お得です。
個別でのコース購入は、それぞれのコースにより料金が違いますが、恐らく5,000円から10,000円弱がほとんどだと思います。私が申し込んだ無料コースは、修了証をもらえる有料版にアップグレードすると、5,264円必要とのことでした。
有料コースは7日間お試し可能(期間限定キャンペーンの可能性あり)
無料コース以外のコースは、内容により料金は違うと思いますが、おそらく5000円から10000円弱ぐらいではないかと思います。
そして、期間限定なのかもしれませんので要チェックですが、本原稿執筆時は、有料コースもほとんどが無料体験できました。
こういったコースを選ぶと、その時点でクレジットカード情報の入力を求められるので、カード情報のページが出てきたら、無料コースではないことがわかります。
ちなみに、私は一つ8000円程度の有料コース(エール大学の「Success(成功術)」)も登録し、試しに受講を進めてみました。こちらは課金される前日の6日目にキャンセルしました。
このエール大学の講義も、ビデオを5本ほど視聴し、教材も何本か読みました。教授の英語がとても聞き取りやすく、講義内容も興味深かったので、正直8,000円なら格安だなという印象です。後々、8,000円払って受講しようかなとも本当に思っています。
払ってしまうと、人間もったいない精神で頑張れるので、「自分に課す」という意味では、有料コースもいいかもしれません(笑)いや真面目に!
有料版Coursera Plusはコスパ良し
Courseraでは、受講し放題のサブスクリプションタイプのCoursera Plusというコースがあります。
こちらの料金は、年間¥42,870。
これを高いととるか安いととるかは、その人の価値観とニーズによると思います。個人的には激安だと思います。月割りで考えるとたったの3580円です。
実際に、アメリカのアイビーリーグの私立大学に留学でもしようと思ったら、その100倍は普通にかかります。
講義を受け感じたメリットとデメリット
実際に交互を受け始めて感じた一番のメリットは、やはりコスパです。
そして、自分のペースで進められるところ。しかし、これは、ずるずる「明日にしよう。。。」と思ってしまうタイプの人には危険ですので、デメリットにもなりうると思います。
Courseraのメリットを詳しく解説した記事がありますので、そちらもご参考になさってください。
まとめ
オンライン大学講座Courseraとは?
Courseraで受講できる講義は?
受講するコースの選び方
Courseraで「自宅留学」の始め方
有料コースは7日間お試し可能
講義を受け感じたメリットとデメリット